アヒャッポゥのブログ

ようこそドラゴンハウスへ

お前はガチエンジョイ職人勢になれるか?

ゲームしてますか?アヒャッポゥです。

ガチ勢とかエンジョイ勢とかあるじゃん。今日はそういう話。
そもそも知らない人はこちらをどうぞ。(面倒だから解説は)ないです。
質問です。ガチ勢ってなんでしょうか? - 多分こっちの意味で使ってる人... - Yahoo!知恵袋


ガチとエンジョイ、この派閥争いを僕は本当にいろんな所で見ます。
リアルでもそうだしSNSなんかしょっちゅう知らん奴らの喧嘩がRTで流れてくる。

趣味ならなんでもそうなんだけどやっぱり顕著なのは遊びと競技がごちゃ混ぜになってる対戦ゲーム。

その中でも特に僕らがやってるガンダムのようなチーム戦のゲームではこの手の問題は起こりやすく感じます。
同じゲームを同じルールでやってる筈なのに遊び方が全然違うからね。

対戦ゲームなんだから勝ちを目指して研究を重ねるプレイヤーもいるし、
ロボットアクションなんだからカッコいい動きを目指す人もいる。
この二人のプレイヤーは同じゲームを同じようにやってる筈だけどお互いがお互いの遊びの邪魔になってる。そら喧嘩にもなりますわ。

正直な話エンジョイ勢はガチ勢とやったって狩り殺されるだけで楽しくないし、
ガチ勢もエンジョイ勢のオナニーに付き合わされるのは時間の無駄って思ってるんじゃないかと思うんですよ。

同じ身内のグループ内ですら「あいつはすぐふざけるから組みたくない」みたいな確執があるんだからオンラインで色んな人と対戦する機会があるこのゲームだとまー酷い事故起きるよね。

真面目に勝ちに行ってるのにロマン全振りみたいな味方にワンチャン作らされて負けたりするとブチ切れそうになるのもやむ無し、最悪Twitterに晒してインターネットリターンマッチと洒落込む流れは最早様式美ですらある。

まぁ見世物として面白いのかもしれんけどさ。
せっかくゲームやるなら楽しくやりたいじゃん?

今日おれが話したいのは誰が正しいとかじゃなくてみんなが仲良く遊ぶコツの話。


君は何勢?

いやまぁ自分で「俺ガチ勢なんで」とか言い出す人はちょっと痛い人な感じあるけどさ。
でも大抵の人は自分はガチだとかエンジョイだとかそういうのを気にしたことが一度はあると思うんだよね。

同じゲームで遊んでいる人でもその遊び方、何に面白さを感じているかってのは人それぞれな訳。
勝つのが楽しい人、勝敗よりいい動きができたかのほうが大事な人、好きな機体が思った通りに動くだけで満足な人。
色々いてそれぞれが正解なんです。まず大前提としてそこは認めないといけない。

自分が何勢だろうと「俺のゲーム論が絶対正義だ」って考え方をしてると戦争にしかならん。ここはまず抑えといてほしい


さて、個々人がそれぞれの遊び方を持っていることを踏まえた上で、ゲーム作ってるプロの遊び方分類の話を少しさせてもらいます。

MTGに学ぶ3つのプレイスタイル

MTG(マジック・ザ・ギャザリング)知ってる?ハースストーンとかシャドバとか遊戯王のご先祖様にあたる一番最初のTCG(トレーディングカードゲーム)。
最初だから手探りで調整してきたんでスーパー糞カード作っちゃった前科があったり今でも定期的にやらかしたりしてるらしいがまぁとにかくカードゲーム界の偉い人。

dic.nicovideo.jp
▲脱線するけどこの記事面白いから暇なら読んでみて。スペブなし2コス超越とか1コス3ドローとか頭おかしいカードがいっぱいる

んで、そんなMTGの開発が新しいカードを作るときに想定しているプレイヤー像ってのがあるんだと。
Timmy, Johnny, and Spike - MTG Wiki
詳しくはこのWikiにお任せするとして要するにプレイヤーを趣味嗜好の異なる3タイプに分類するというもの。

ティミー ジョニー スパイクと名付けられているこれらを簡単に紹介します。

TCGにおけるプレイヤー層の分析の話だけど、読んでみるとガチ勢エンジョイ勢に近い話をしていることがわかります。

ティミー

ゲームをすること自体が楽しい人。エンジョイ勢。
派手な必殺技や未知の体験が好き。

ジョニー

ゲームで自己表現をする人。「職人」とか「芸人」とか呼ばれるプレイヤーがここ。
自分で考えた戦術やセットプレイとかを詰めたり、他の人が使いこなせないようなものを研究するのが好き。

スパイク

ゲームに挑戦を求める人。誰よりも早くぶっ壊れキャラを見つけてやりこんだり、ミスなく完璧なプレイを遂行する事が好き。ガチ勢。
大会やイベントで上位に行くことを目標にするプレイヤー。
実際に強いかどうかじゃないよ。困難に打ち勝つのが楽しい人達のこと。

タイプ分けからわかること

これらプレイヤーの分類は どれが優れているとかそういう話ではないのはわかると思う。
MTGの開発はこの分類をもとにそれぞれのプレイヤーが満足するように新しいカードを作ります。全員対等にお客様。

軽く調べた限りではこの分類はTCG界隈でだけ出回っているようだけど、僕はこの話を知ったとき、これってどのゲームに対しても言える話だよなって思いました。

ガンダムで言うなら覚醒技みたいなロマン武装を当てるのが好きな人はティミーだし、
使うのが難しい機体をめちゃくちゃやり込んだり透かしコンの開発とかする人はジョニー、
一番強い機体を誰よりも早く嗅ぎつけてミスなく乗りこなす人はスパイクなわけ。

ガンダムVSには強い機体や楽しい機体やゲテモノ機体がいっぱいいるけど、
それは開発がクソで調整失敗したからじゃなくてそういう機体が好きな人たちのためにそれぞれ必要だから存在しているってことだと僕は解釈してます


・・・一部擁護不可能なやつもいるんだけども。

ガチ勢とエンジョイ勢は両立できる

ここまで話してようやく言いたいこと言えました。

「勢」って呼び方してるからどこか一種類だけの所属みたいなイメージができて派閥争いっぽくなってると思うんだけど、そんなことないとおれは思うんですよ。
というか完全にどれかのタイプ一つだけって人、そうそういない筈なんです。

原作好きのキャラ愛勢だって負けっぱなしよりは勝てたほうが楽しいだろうし
基本に忠実に勝ちを目指す人だってSNSで流れてきたしょうもない交通事故動画で笑ったことあると思う

つまり僕らはどちらの傾向が強いかと言うだけでガチ勢とエンジョイ勢の要素をどちらも持ってるんです。

と言うことはそれぞれの楽しみ方を同時に満たすことができる

おれたちの呼び方で言えば「ガチエンジョイ職人勢」が最強なわけですよ。
ただの「ガチ勢」「エンジョイ勢」「職人」より3倍ゲーム楽しんでる訳ですから。

他人の遊び方にケチを付ける前に自分の遊び方を拡張する

↑つまり、こういう結論に至ります。

ガチ勢はエンジョイ勢に付き合うのは時間の無駄だけど、
ガチエンジョイ勢になれれば一緒に遊ぶことができるようになる。

エンジョイ勢は勝ちに固執して好きでもない機体に乗ることはないけど
エンジョイガチ勢なら好きな機体の強みを理解して量産型強機体を蹴散らす事ができるし強い奴と戦うことが障害ではなく目標の1つになる。

自分のストライクゾーンを広げれば仲良くできる人が増えると思うんだ。

おれ自身、
真流星胡蝶剣生当てで気持ちよくなりたいティミーだし、
ドラゴニックアーツとか言いながら動画上げてるジョニーでもあるし、
ドラゴンガンダムが強機体だと思って大会に出たり勝つための研究したりしてるからスパイクでもある訳。

実際これ、ちょっと意識するだけでイライラすることが減るんでオススメなんですよ。

無意識のうちに「自分はエンジョイ勢/ガチ勢だから」って思い込んでると「敵」が増えてしまう。

貴方がイライラしてるアイツはもしかしたら仲良く遊べる友達かもしれないってこと、考えてみてもいいんじゃないかな

特にオチとかないけど今日はこんなとこで。