天穂のサクナヒメをクリアした。
トロコンした上で裏ダンジョンも全部クリアした。
装備品もコンプするかちょっと迷ってるくらい。
で、稲作部分で話題になったゲームだけど、稲作目当てでこの作品を買おうと思ってる人がいるなら少し考えたほうが良いかもしれない。
いや色々凝ってるし、米の質が強さに直結する豊穣神の設定ともうまく絡めたなとも思う。
でもゲームとして面白いですかって聞かれたらぶっちゃけクソなんだよねこれ
稲作はクソ
米作りは大変だってことは作中でも触れられてて、
楽しいお米づくり!なんて空気じゃなく苦痛でイライラする作業として描写されてる。
▲疲れてイライラしてる女児がウロチョロしてる幼児にガチギレするシーン
時間制限とかスコアの概念もなくひたすら順番にボタンを押すだけの脱穀作業の存在からもわかるけど、
稲作要素はゲームとして面白く作ってあるわけじゃない。
確かに凝っててリアルに作ってあるから関心はするよ。
でもそれがゲームとして面白いかって言われたら全然面白くないわけよ。
どれだけ凶作でも前年度より悪化する事は絶対にないし、
稲作に何年かけようがペナルティもない。
ぶっちゃけ真面目に田んぼのお世話して1年でいい米作るより
ボケ侍にまかせてカスみたいな米を2回収穫するほうが絶対早いし楽。
ただ、これはわざとクソにしてあるとも思ってる。
脱穀とか精米をゲームとして面白くするなら音ゲーみたいな要素が付け加えられてるはずなんだわ
だからこれは多分わざとやってる。
あくまでこのゲームはアクションゲームなんですわ
ファーミングシミュレーターではない
稲作は「稼ぎ行為」
天穂のサクナヒメにおける稲作要素は、従来のアクションゲームで言う所の稼ぎ行為に該当すると思ってる。
雑魚が無限湧きしてる所で一生行ったり来たりして黙々と雑魚を狩るアレ。
あれって虚無じゃないっすか。
あれがやりたくてゲームやる人いないと思うんだよね。
種火周回が楽しくてFGOやってる人とか絶対いないでしょ。いる?ごめん、いない体で進めさせて
従来のアクションで言う所のこういう稼ぎ行為がサクナヒメでは稲作という意味のある行為になっている。
穴の中から湧いてくる雑魚を殲滅し続けても雑魚に愛着はわかないが、
稲のお世話を黙々と続けてると不思議と稲に愛着が湧いてくる。
亀の甲羅で無限1アップしても現実のカメを踏もうとは思わないけど、
このゲームをやったらお米が食べたくなる。
苦痛だから得られるありがたみ
サクナヒメは豊穣神だけど米を作るのをめっちゃ嫌がる。
田起こしは半分もやってないのに十分とか言い出すし楽をするためなら努力は惜しまんとか言って脱穀機の開発に全面協力したりする。
それでも田植えが終われば早く根づけよと語りかけ穂が出ればかわいいのうと笑みを溢す。
プレイヤーのおれもクソみたいな苦痛を強いられてるだけにちゃんとお米が育つと嬉しい。
何回目かの収穫の時、単純作業でしかなかった稼ぎにまるで我が子を育てるかのような感動が生まれてるのを覚えた。
米作りは大変だってことは作中でも触れられてて、
楽しいお米づくり!なんて空気じゃなく苦痛でイライラする作業として描写されてる。
でもそれは豊穣神サクナヒメの成長物語として必要な苦痛。
お米は日本人の魂なんだ、って事を感じさせる為のフレーバーとしてゲームの一要素に上手に組み込まれてる。
稼ぎ行為が苦痛というアクションの命題を苦痛は苦痛のままで意味のある行為に昇華することで解決した
それがこのゲームにおける稲作の価値なんだと思う。
あと現実の農家さんに対する敬意がすごく増えた。いつも美味しいお米ありがとう
田植え歌
個人的には音関連が一番よかった。声優もBGMもよかったけど、一番は主題歌。
このゲームの主題歌は「ヤナト田植え歌」
文字通り田植えする時に歌う歌で、主題歌であると同時に挿入歌でもある。
ネタバレになるので多くは語らないけどこの主題歌の使い方がマジでプロ
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未来へ
久しぶりにいいゲームを遊ばせてもらった。
アクションも爽快感あるしストーリーも熱くて泣ける。
少数精鋭チームゆえかバグが多いとかもったいない所もあるけど概ね満足。
一息ついた所で次は神ゲーと名高い大神を遊ぶ予定。和風ブーム来てる